2018年12月16日(日曜日)
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【論説】IT素人でもサイバー担当になれる大臣のイスの軽さ

※一応、本人HPやFB、ツイッターはあるようだが…(桜田義孝議員のHPより)

 
いくら無任所大臣といっても、その分野の一般常識もない人を充てるのは、乱暴に過ぎる。素人の浅知恵でプロの行政職員を動かすことは税金のムダというだけでなく、政策判断すらまともにできない悪政の見本となるからだ。
 
桜田義孝五輪担当相は、サイバー法案担当も兼ねているが、「自分でパソコンを使うことはない」と国会答弁した。これには海外メディアもいち早く反応し、米ワシントン・ポスト紙は「驚くべき告白」「彼が日本のサイバー対策を形成する」と呆れてみせた。
 
また、USBメモリーについての説明もできず、職員に丸投げしたことには英ガーディアンや米ニューヨーク・タイムズも速報。米ウォール・ストリート・ジャーナルは、「少なくともハッキング被害に遭ったことがない」と、専門技術でなく未使用なので被害に遭うこともないと皮肉った。
 
桜田氏の主な任務は東京五輪の準備である。そのテロ対策に紐づく形でサイバー担当も宛がわれたのであろうが、これではいかにも五輪担当とサイバー担当が入閣待機組を精算するための形骸ポストだと言っているようなものである。
 
実際のところ、既定の会議に出て、五輪組織委や関係自治体との連絡調整をするだけの役割であろうが、名ばかりとはいえ我が国のサイバー担当の最高責任者である。その人物がUSBすら知らず、PCも自ら使わないという人物でいいのだろうか。
 
情報技術のIT(Information Technology)を「イット」と呼んだ森喜朗元首相を思い出させる不適材不適所である。権力の玉転がしをして遊んでいるような、緊張感のない人材配置は実際にサイバーテロや五輪に絡む物理的なテロが発生したときに、民主党・菅直人政権時の東日本大震災のような『政治家による人災』を招く危険性がある。
 
五輪担当とサイバー担当がワンセットであるのなら、USB挿入やダウンロードの危険性くらいは理解している人物に交代した方が良いのではないだろうか。入閣待機組をまた1人、精算できるメリットも付くことだし。
 
サイバーのサの字も知らないような桜田氏や森氏が五輪を司る大臣と組織委員長というのも、タチの悪いブラックジョークのようである。