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筆者が住むエリアでは近年、数多くのパークライド用自転車が、公園や繁華街に配置され、徒歩やバスでの移動に不向きな目的地への交通手段として認知されるようになった。

どれほど利用されているかは不明だが、スマホ1つあればいつでも片道利用できるレンタサイクルが街中にあるというのは心強い。自宅からは使わなくても、災害時を想定した移動手段と考えれば、地域住民の安心材料にもなる。

仮にこのようなレンタサイクルが平成初期に配備されていたら、と想像する。おそらく、このビジネスなりサービスなりは、全くうまく機能しなかったのではないだろうか。夜の公園といえば現在よりも不良や家出少年がよく屯していた時代である。「規律を強いる社会の象徴」と判断した連中が自己顕示欲や自己暴力性を示す標的に定め、損壊なりパンクなりの嫌がらせを繰り返す事件が繰り返されたことだろう。もっと前の昭和であれば、カギを壊して盗難車として利用する輩だっていたかもしれない。