2020年04月06日(月曜日)
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【セキュリティこそ我が原点!】30 ―映画「解放区」―     栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)

今回は、邦画の「解放区」を取り上げたい。

この映画は、去年の秋に封切りだったのだが、現在も引き続き単館シアターで上映されているので、機会があれば是非観て頂きたい映画である。

 

物語は、単純に書くと、映画制作に携わる青年がちょっとしたきっかけで、破滅への道を歩んでしまう映画である。

最初は舞台が東京だが、青年が一発逆転を狙って訪れた大阪西成。

最終的には、一発逆転どころか、破滅への道をまっしぐらに進んでしまう。

 

実は、この作品は当初行政の助成金を受けたのだが、作品が仕上がり審査を受けた際に、修正を指摘されたのだが、監督が拒否をして助成金取り消しと言う災難にあい約5年間お蔵入りになっていた作品である。

そんな事もあり、現在の西成の街の風景とは若干違うかも知れない。

 

指摘を受けたシーンに関しては、私の個人的な感想では、作品上重要なシーンだと感じたし、カットしてしまったら、監督のメッセージも全く伝わらなくなるのではないのかと感じた。

特に覚醒剤を打つシーンはリアル感溢れて恐怖を覚えた。

去年の愛知で起こったあの件と同列にして一部の方々が言論弾圧や表現の自由の侵害と騒いでいるが、同列に並べるのは如何な物かと思う。

この映画に関しては、繰り返し述べるが、カットは不要!オリジナルが1番と感じた。

 

西成と言えば、東京の山谷、横浜の寿町と同じく日本の三大ドヤ街と呼ばれている。

住人や、集まる人々の高齢化などもあり、昔と比べると現在は、随分街も穏やかになった様である。

 

実は、解放区の上映を記念して、「監督とまわる寿町ツアー」が開催されて参加をして来た。

参加者は約10人程であったが、若い女性の参加が多くて驚いた。

寿町において支援活動を行なっている方の案内で街を回る。

全盛期に比べてかなり人口は減って来たらしいが、やはり、関東においては、生活困窮者にとっては、最終避難場所であるらしく、他の地域から流れてくる者もいる様だ。

 

約一時間ほど街中を歩いたが、大学生の時に迷い込んで入ってしまった時とは、明らかに雰囲気は変わり平和で静かな街であった。

西成、山谷、寿町は昔と違い高齢化も進み穏やかな街に変貌したとは言え、最後の生きる砦である事には変わらない。

 

やまと新聞の読者の方々は、この街には全く縁がない方がほとんどだと思うが、是非、映画を観て頂き日本の闇の部分をスクリーンを通じて感じて頂きたい。

 

監督の太田信吾監督と