2019年11月12日(火曜日)
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【マリの喫茶室】(39) 嵐の夜に

 毎年のように台風による風水害が発生している。

今年は、関東地方に台風15号に続き、19号が大きな被害をもたらした。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

これまで地震の脅威に比べ、都市部での風水害の被害はそれほど現実的にとらえられていなかった。

特にマンションは戸建てに比べ災害に強いとされてきた。なので、今回、武蔵小杉のタワーマンションが地下の機械室への浸水により、停電・断水したというニュースには驚いた。

(1)台風に備えて

台風15号はふい打ちのようにやってきたが、19号の時は、4日くらい前から、過去最大級の台風が本州上陸するので万全の備えをするように、とテレビが連日呼びかけていた。

ただ、何となく自分だけは被災しないような気がして、他人事のように高をくくっていたが、2日くらい前になると、だんだん心配になり、考えられる備えを始めた。

  1.  車のガソリンを前日までに満タンにした。東日本大地震以来、半分を切ったら満タンにするようにはしていたが、改めて満タンにした。
  2.  2日間くらいは外に出なくてもすむように買い物に行った。実際、1日前にスーパーにいったところ、レジには長蛇の列ができていて驚いた。みんな考えることは同じなのだ。カップラーメンがほとんど売りきれだったので、なんとなく残ったカップラーメンを2個買ってしまった。すぐ食べられるよう調理パンも買った。飲料用にペットボトルも買ったが、いつも買う一番安い水だけが品切れになっていた。
  3. 自治体のHPにアクサスし、災害情報がメール配信されるよう登録をした、

そして台風当日、午前中は雨もそれほど強くなく、予報どおり夜になると次第に雨風が強くなてきた。

  1. 台風当日は、とにかく籠城を決め込んだ。外出はしなかった。
  2. 停電が一番怖かったので、夕食や入浴は早めにすませた。お風呂に水をはり断水に備えた。懐中電灯を取りやすい位置におき、携帯は常に100%充電しておいた。
  3. 外の物が吹き飛ばないよう、ベランダの物を中にいれた。
  4. テレビを見ていたら、災害用品はいざというときにすぐに持ち出せるよう、一か所に集めるように言っていたので、災害用リュックを寝室に置いた。

 幸い、私が住んでいる地域は雨風も大したことはなく、停電もなかった。こういう時は、電気や水といったインフラの有難さを再認識する。

雨風をしのぐ家があり、温かいご飯と暖かいお風呂、ベッドで寝れるということはとても幸せなことだと改めて思った。

 

(2) マリの恐怖体験

台風の夜、ウサギのマリはどうしていたかというと・・

マリはいつも家の中にいるので、台風だろうが何だろうが関係ないのだが、やはり外の異変を感じるらしく、台風15号の時も、台風19号の時も、珍しく終日、私がいるところにずっといた。昼はリビング、夜は寝室に、である。

いつもは自分のペースであっちこっちを好き勝手に動き回っているマリが・・意外だった。やはり動物的感で怖いと思っているのかもしれない。

実はマリには、台風の夜に怖い思いをさせたことがある。2年前の今頃であるが、やはり大きな台風が来た。

私は時々、ベランダをあけて外の様子を見ていたのだが、ふと気が付くとマリがいない。家中、マリを呼びながら探し回ったがいない。

犬猫のように声を出せないので、ウサギの捜索はなかなか難しい。押し入れの中も洗濯機の下もカーテンの中も探したが、いない。

最後に、まさかと思ってベランダを開けたところ、黒い影がさっと家に飛び込んだ。マリだった。屋根のあるベランダとはいえ、横殴りの雨でびしょぬれだった。濡れネズミのようにみずぼらしくなったマリが入ってきた。

あの時は本当にかわいそうなことをしたと思う。30分くらい嵐の夜に外にいたのである。どんなに心細かっただろう、ここにいると教える手段もなく、不安と恐怖でいっぱいだったと思う。人間だったら半狂乱で泣くかもしれない。

そんな恐怖体験もあってか、今年の秋の嵐の夜は、マリは私の部屋でおとなしく丸まっていた。

(沖縄にて)