2019年03月21日(木曜日)
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【ストップ・ザ・左翼政局】  落ち目の国民民主党と左翼再結集で主導権狙いの立憲民主!   元 文部科学大臣秘書官  鳥居徹夫

ことし明治150年(平成30年)は、野党の四分五裂が決定的となった年となったといっても過言ではない。
国民は、今年5月まで民進党という政党があったことすら忘れているのではないだろうか。政党の離合集散と細分化で、どの議員がどの党に所属しているのかもわからなくなっている。
とくに野党の劣化は目を覆うばかりである。とりわけ野党の政策作りの作業に当たる政策調査会の体制が少人数となり全く機能しておらず、閣僚のスキャンダル探しに狂奔していたことは記憶に新しい。
臨時国会では、入管法以外にも、注目される法案として水道法改正や漁業法の改正もあったが、これらの論点はテレビのワイドショーで取り上げられてから、野党が後追いで国会に取り上げたというアリバイ作りのようなものであった。
一見すれば、今年は野党崩壊の年となったが、来年は立憲民主党を軸とした新たな動きが予想されるであろう。
 
🔶国民民主の現職議員を標的とした立憲民主党
 
来年は、春に統一地方選挙、夏に参議院選挙が予定されているが、その帰趨を占う茨城県議会選挙が12月9日に実施された。
投票日翌日は新聞休刊日であり報道は翌々日11日となった。
11日の各紙は、いずれも自民党幹事長が落選、立憲民主が初議席という記事がであった。とくに毎日新聞は「自民 統一選に焦り 茨城県議選4人落選 立憲は手応え」という見出しであり、読者に自民党が敗北したかのような印象を与えかねない。
実際、自民党の現職4名の落選者は、県幹事長も含めすべて70歳以上の長老であった。その議席は、無所属の自民系に代わり、野党に回ったわけではなかった。
立憲民主党は水戸選挙区で1議席を確保したが、その選挙区で落選したのは国民民主党の現職であり、旧民進党の枠組みでの当落であった。
つまり立憲民主党が、標的にし狙いを定めたのが国民民主党の現職候補者であった。その立憲候補者は、前回4年前は社会民主党の公認候補で次点であり、今回は立憲民主党に鞍替えしての当選であった。
毎日新聞によると、立憲の枝野幸男代表は「立憲民主党になって当選する都道府県議は初めて」「県連の立ち上げ、参院選の候補擁立に向けて大きな一歩を示した」と来年夏の参院選への弾みにしたい考えを示した、という。ちなみに共産党は、3議席から2議席に後退した。
 
🔶野党勢力の結集軸をめざす立憲民主党
 
来年夏の参議院選挙は、このような状況下で迎える。
左翼メディアは、相変わらず立憲民主党へのヨイショ記事のオンパレードである。
せっかくメディアが安倍政権つぶしを狙って、籠池というペテン師を持ち上げ、獣医学部新設の新規参入を拒んできた利権集団の獣医師会、文部科学省、族議員の「鉄の三角形」の既得権益の側から、「首相のお友達案件」と攻撃していた。
ところが民進党が枝分かれして、野党の結集軸が見えなくなった。
そこで左翼メディアから、野党勢力の大きな塊として期待されたのが、立憲民主党ではなかっただろうか。
立憲には、辻元清美、阿部知子、横光克彦といった社民党出身の議員や、民進党の左派と言われる議員、さらには有田芳生のような過激な議員も多い。
立憲には、政策で対峙しようという姿勢はなく、直接行動主義ともいえる「反アベなら何でもウェルカム」という姿勢である。
これまでも左翼メディアは、改憲阻止、反原発、(慰安婦、南京など中国や韓国の先兵とも言える)反日報道で、反アベ勢力の支援に余念がない。安倍政権打倒のためなら、自民党の総裁選挙の報道で石破茂にも好感を寄せて、自民党の分断を期待する記事も多かった。
 
🔶国民民主の玉木代表は、たたり目に落ち目
 
これから左翼メディアが期待するのが立憲民主党であろう。
すでに衆議院で野党第一党の立憲民主党は、さらに国民民主党の所属議員に誘いをかけ、秋の臨時国会では参議院でも野党第一党となった。そして国会戦術では野党の主導権を取り、国民民主党の存在感を消滅させた。
立憲民主党が次に狙うのが、参議院選挙での候補者擁立で、それも国民民主党の現職のいる選挙区に狙いを定めている。
来年夏に改選となる国民民主党の現職のいる2人区は4つあるが、立憲民主はゼロ。
にもかかわらず立憲は4選挙区とも候補者擁立を進めている。
しかも4人区の埼玉、神奈川、愛知、大阪では、国民民主の候補者がいるにも関わらず、立憲は複数2名の候補者の擁立を目指している。
つまり立憲は、国民民主党の支持層や現職議員を切り崩し、国民民主党の無力化に本格的に動くことを宣言したことも同然である。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、12月20日に連合幹部と懇談したという。玉木代表としては、参議院選挙での野党乱立に対し、連合側の候補者調整に期待したいところだが、それは立憲にとっては無理筋というもの。たたり目に落ち目の玉木代表の泣き言に過ぎない。
自民党から見れば、野党競合にみえるが、主な野党が立憲民主党に収斂していく流れである。
 
🔶警戒すべき参院選、
 
来年の参議院選挙は、自民党にとっても正念場である。
自民党が緊張感を欠くならば、野党間の票の取り合いのあおりを受け、思わぬ取りこぼしが続出する可能性が高い。
ただでさえ、統一地方選挙直後の参議院選挙は、自分の選挙を終えた地方議員の動きが鈍いのであり、しかも10月には消費税の税率アップを控えているのである。
 民進党の枝分かれで、立憲にも国民民主にも所属しなかった野田佳彦や岡田克也などの「無所属の会」は、すでに会派の解散を決め、個々の議員が立憲に加入する方針である。
 彼ら重鎮議員は、旧民進党が再結集する時が来れば出番と、虎視眈々と機会を狙っていたようである。
ところが、国民民主党が無力化しガタガタとなったことから、岡田克也らは立憲民主党を野党の結集軸とする流れをつくる一助として「無所属の会」の解散を決めたのではないか。
岡田克也は「参院選で結果が出れば、バラバラになった野党がまとまるベクトルが出てくるはず」(産経12月24日付)と述べており、すでに参議院選挙後の政局に焦点を定め、出番を待っているのかもしれない。(敬称略)