2019年01月16日(水曜日)
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【日本への回帰】 ―天体へのロマン― 展転社編集長 荒岩宏奨

 月見と月の神
 
 中秋の名月とは旧暦八月十五日の満月であり、その満月を鑑賞する風習のことでもある。この風習は平安時代に支那大陸から伝来してきた。旧暦の九月十三日にも月を鑑賞する風習があり、これを十三夜という。十三夜は日本固有の風習である。満月ではなく、満月になる少し前の十三夜の月を鑑賞する十三夜は、日本人の未完の美という感性から派生したのではないだろうか。
 日本神話では、天照大御神の弟である月読命という男神が登場する。この神が月の神である。『古事記』では天照大御神、須佐之男命(すさのおのみこと)と月読命が「三柱の貴き子」とされている。
 『万葉集』には多くの月の歌が掲載されている。そして、「月読壮士(おのこ)」や「月人壮士」などと表現されている歌があり、月は男性とされているのである。また、日本浪曼派の保田與重郎は『源氏物語』を「大空をゆく夜毎の月読壮士のイメージにもとづくのである」と述べている。わが国では、太陽は女性で、月は男性と考へられてきた。

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