2018年04月26日(木曜日)
ようこそ、ゲストさん。有料記事を見るにはログインが必要です。
 
 
ログイン情報を記憶

システム復旧致しました。

なるほど納得政経塾⑲ 「分業の発展」 神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

なるほど納得政経塾⑲
「分業の発展」

神奈川大学経済学部教授
経済学博士 小山和伸
 

 A. スミスは『国富論』(1776年) において、社会的分業が国富にもたらす大きな促進効果について説明している。原始的な未開社会においては、大人も子供も、男も女も皆食糧の調達に専念しているが、それでも餓死者が絶えない。それに対して、文明社会では食糧調達に関わる人口比はそう高くはないのに、餓死者どころか有閑階級と言われるかなりの数の不労階級を養うほどの余裕がある。その著しい違いの根本原因が、社会的分業による経済効率の向上にあると、スミスは分析している。
 
 なるほど原始社会においても、男達は獣を追い、女や子供達は魚取りや昆虫の採集を担当するというように、ごく限られた分業は存在する。しかし文明社会の分業は、遙かに多種多様で細分化されている。ただし、文明化の過程で先ずは農村と漁村の分業化が進み、工業社会の誕生に伴って、工業の分業が始まり、ある種の機械の製造が分業化されるというように、分業社会はゆっくりと進行したに違いない。

※記事の続きは有料会員制サービスとなります。

会員の方でコンテンツが表示されない場合は会費のお支払いが完了していないか、有効期限をご確認ください。