2017年06月23日(金曜日)
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ゴー フォア ブローク=当たって砕けろ 野伏 翔

                  


 

ゴー フォア ブローク=当たって砕けろ

野伏 翔

 

先月末の4月22日を以て、ハワイのホノルル国際空港がダニエル・K・イノウエ国際空港と改名された。ハワイといえばアメリカ人にとっては決して忘れることのできない真珠湾攻撃を受けた屈辱の地である。その州都にあり世界中から観光客の訪れるホノルル空港を、日系二世であるダニエル・K・イノウエ氏の名前に変えるとは正に奇跡的なことである。私たち日本人もその理由を、彼の偉業をもっと理解したいものである。

オバマ元大統領はイノウエ氏の訃報に際して「米国は真の英雄を失った」と哀悼の意を捧げた。ダニエル・K・イノウエ(以下敬称略)は、アメリカ大統領継承順位第三位という地位にまで上り詰めたハワイ選出の上院議員。氏は長きに亘り日米関係の調整に力を尽くし、まともな軍事力を持たないまま中国の脅威に晒されている現在の日本の防衛を常に懸念していたと言う。

ダニエル・K・イノウエ=本名・井上健は1924年ハワイ州ホノルルで日系2世として誕生した。彼はハワイ大学で医学を専攻していたが、真珠湾攻撃に始まった日米間の戦争で日系人は差別と迫害を受けることになる。そしてアメリカ政府は日系人のアメリカ国家への忠誠を試す意味と敵性移民隔離の目的で、日系人だけの部隊を編成することになり志願兵を募集した。多くの日系二世と同じくイノウエもこの日系人部隊を志願した。アメリカの二級市民として屈辱の人生を歩むよりは、命に代えても日系人の誇りを守り、日系アメリカ国民としての名誉を打ち立てようとしたのだ。

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