なるほど納得政経塾⑧
「自由主義経済の限界」
前回、自由な競争が行われている市場経済においては、何らの意図的な政策がなくても、価格による自動的な調整機能によって、社会的に望ましい資源配分が達成されてゆくメカニズムを説明した。
しかし、この自由主義的な市場経済にはいくつかの限界がある。最も端的な事例は、市場を経由しない外部効果と呼ばれる現象や公共財における事例である。またその他にも、収穫逓増といわれる現象に基づく事例や、単なる流行のような現象など、価格による自動調節がうまく働かない事例がある。こうした、自由主義的な経済市場によっては、解決できない現象を「市場の失敗」と呼んでいるが、そのうち今回は先ず、外部効果と公共財について説明しよう。
※記事の続きは有料会員制サービスとなります。
会員の方でコンテンツが表示されない場合は会費のお支払いが完了していないか、有効期限をご確認ください。
- 新規会員登録される方、会費のお支払いをされる方は「入会のご案内」をご覧ください。
- 会員の方は、下の入力欄に【ユーザー名】と【パスワード】を入力して、【ログイン】ボタンを押してください。