書評 「難民問題」 墓田桂著 中公新書 評論家 三浦小太郎
難民問題について、最も現実的かつ中立の立場で書かれた良書である。ここで中立というのは、単に様々な立場の異なる意見を公平に取り上げているという意味ではない。難民を人道的に保護すべきだという理念、国家の秩序と […]
難民問題について、最も現実的かつ中立の立場で書かれた良書である。ここで中立というのは、単に様々な立場の異なる意見を公平に取り上げているという意味ではない。難民を人道的に保護すべきだという理念、国家の秩序と […]
軍事学・戦争論の古典的名著である「孫子」の解説本は数多い。しかし、本書はその中でも独特の視点と、日本国民が今読むべき軍事思想の原点を示唆している点で極めてユニークな一冊である。あえて言えば、私は本書を兵法の本としてでは […]
百田尚樹のベストセラー「永遠の0」には、戦争で片腕を失い、戦後も苦しい人生を歩んだある老兵士が小説の冒頭部で登場するが、彼の言葉は、この小説全体の中でも最も深い感動を呼ぶもののひとつである。彼は、戦争は最 […]
書評 ユダヤとアメリカ 立山良司著 中公新書 三浦小太郎(評論家) ヘイトスピーチ法の是非が議論になった時、私が真っ先に思い出したのは、本屋に山と並んでいる「ユダヤ陰謀論」の存在だった。私はあの手の本にはほとん […]
書評 インド独立の志士「朝子」 笠井亮平著 白水社 三浦小太郎(評論家) 表紙の凛々しい、ある日本人に「10代のころの原節子のような」と言わせた少女の写真が、本書の題名をより引き立てている。1928年、日本でインド独 […]
書評 国家の覚醒 西村眞悟著 展転社 三浦小太郎(評論家) 著者西村眞悟氏は周知のように、現職国会議員として唯一、尖閣列島に上陸している。また北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件を国会の予算委員会で最初に質問し、この日本 […]