2018年05月25日(金曜日)
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中国迎合勢力は安倍首相の台湾への友情揉み消しに躍起   台湾研究フォーラム会長 永山英樹

中国迎合勢力は安倍首相の台湾への友情揉み消しに躍起
 
台湾研究フォーラム会長 永山英樹

 
(1)台湾に感動を与えた安倍首相の慰問メッセージだが
 
日本時間の二月七日未明、台湾東部で十数人の犠牲者をもたらす地震が発生したが、その直後に台湾の人々に大きな感動を与えたのが、安倍晋三首相が翌八日、蔡英文総統に宛てて発した次の慰問のメッセージだ
 
「東日本大震災の際に,古くからの友人である台湾の皆様から本当に心温まる支援を頂いたことを,今でも日本国民は良く覚えています。台湾の困難に際し,日本としては必要な支援を何でも行いたいと考えています」
 
こうした安倍首相の友情は、最大手紙自由時報が一面トップで報じるなど、台湾では大歓迎を受けたのだった。蔡英文総統もツイッターで、次の日本語メッセージを返した。
 
「安倍首相からのお見舞いは、まさかの時の友は真の友、まさにその通りです。このような困難な時の人道救助は正に台日双方の友情と価値観を体現するものだと思います。本日、日本から7名の専門家が人命探査装置を持って訪台して頂きました。これにより、更に多くの被災者の救出に繋がることを望みます」
 
ところが、このように展開された感動的なやりとりのはざまで、何とも納得のいかないトラブルが発生したのだ。それは台湾人が抱く安倍氏ならびに日本政府への信頼を大きく傷付けかねないほどの不祥事と言えた。
 
(2)メッセージから「蔡英文総統閣下」が消された
 
自由時報の九日の電子版が速報したのだが、安倍氏のメッセージは発出後、首相官邸のHPに掲載されたのだが、それからほどなくそれに書き換えが行われたのだ。
 
たとえばメッセージの上に付されたタイトルがそれだ。当初は「台湾東部で発生した地震を受けた安倍内閣総理大臣によるお見舞いメッセージ」とあったのだが、そこから「蔡英文総統宛て」が消し去れた。
 
そしてメッセージ本文の冒頭にあった「蔡英文総統閣下」との受取人名も消された。
 
この一件を伝えた自由時報電子版の見出しは、「中国の圧力か?『蔡総統閣下』が消えた」。
 
このように、台湾人ならすぐに「中国の圧力」を想像するのだ。なぜなら中国が「総統」の二文字の使用を極度に嫌うのを知っているからである。
 
(3)想起される台湾に対する外務省の内政干渉
 
台湾を自国の領土の一部とする「一つの中国」宣伝で、台湾併呑の正当化を目論むのが中国だが、あの国にとり、台湾の国家元首の呼称たる「総統」が使用されることは、台湾は国家であって中国の一部ではないと認められたようなもので、深刻な宣伝妨害と映り、どうしてもそれが許容できないのである。
 
だからこそ御用メディアの言論統制の指南書である国営新華社の「ニュース情報報道での使用禁止・注意用語」(新華社新聞新息報導中的禁止詞和慎重用詞)は、「台湾地区の政権」は「中華民国」「台湾政府」と呼ばず、「台湾当局」「台湾方面」としなければならないと規定し、同じく「中華民国総統」の呼称も厳禁とし、「台湾当局領導人(指導者)」「台湾地区領導人」と呼び変えるべきものとし、そして「総統府」は「台湾当局領導人幕僚機構」、「総統選挙」も「台湾地区領導人選挙」と呼ぶよう細かく指導している。
 
そしてどうしても「総統」と表記しなければならない場合は、通常はそれを括弧で括らせているようである。実に徹底的な言論統制と言える。そしてこの中国の滑稽なまでの統制に、何と日本の外務省が従属したことがあった。

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