2017年08月20日(日曜日)
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西郷隆盛と三島由紀夫を結ぶもの 玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)

西郷隆盛と三島由紀夫を結ぶもの
玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)
 

明治維新の立役者としての大西郷
 
 来年は明治維新から百五十年を迎える節目の年である。それを記念して今年の「憂国忌」は「西郷隆盛と三島由紀夫」というテーマによる記念シンポジウムを予定している。いうまでもなく西郷隆盛(南洲)は維新革命の立役者であり、とりわけ戊辰戦争から維新にかけての革命武力の統率者として新政府を勝利に導き、更には維新革命の一番の難関であった版籍奉還と廃藩置県を無事成功の無血革命たらしめた最大の功労者が西郷隆盛であった。およそ土地と人民の帰属が一夜にして藩主から国家に切り替わった例は正に世界史の奇跡といってもよいのではないだろうか。
 西郷隆盛は薩摩藩の下級武士の家に生まれたが、英君・島津斉彬にその才能を見出されて以来何度かの流罪となる悲運を経験しながらも、その実力によって盟友大久保利通とともに雄藩としての薩摩を一躍維新革命の主役に押し上げていった。
 若き日の西郷は水戸にも遊学し、藤田東湖の知遇を得てその尊皇絶対と国体護持の水戸学の思想に多大の影響を受けた。結局西郷の終生を貫く思想は尊皇であり、天皇を戴く維新革命であった。またその根底に下級武士の家に生まれたとはいえ、戦闘者としての武士の誇りがあったといえよう。

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