2017年10月24日(火曜日)
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なるほど納得政経塾⑬ 「貿易がもたらす利益」 神奈川大学経済学部教授  経済学博士 小山和伸

なるほど納得政経塾⑬
「貿易がもたらす利益」

神奈川大学経済学部教授
                              経済学博士 小山和伸

 
 最近は、トランプ米大統領がTPPからの離脱を宣言したり、イギリスがEU離脱の国民投票を可決したり、一国至上主義が拡がりつつある。そこで、そもそも貿易はなぜ行われるようになったのかを、基本に立ち返って改めて考え直してみよう。
かつての植民地支配のように、宗主国が力尽くで資源や産物を奪い取るような場合は別だが、本来自由な貿易は取引国双方に利益をもたらす。
例えば、A国では珍しくもないものがB国ではとても珍しい貴重品であるとすれば、A国はそれをB国に高く売ることができる。逆にB国ではありふれているがA国では珍宝とされる物を、B国はA国に高く売ることができる。
二国間で生産性の異なる二つの財を取引することによる利益を、最初に理論的に説明したのが、D. リーカードーの比較生産比説である。経済学教科書の数値例に倣って、以下のようなケースを考えてみよう。

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