2017年12月15日(金曜日)
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なるほど納得政経塾 第四回 「公式組織内における人間観」 神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

なるほど納得政経塾 第四回「公式組織内における人間観」
神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

 第2回以降、経済人仮説と情緒人仮説について説明してきた。人間の管理について考えるとき、人間をどういうものとして捉えるか、その人間観が決定的に重要となる。間違った人間観から正しい管理論は、決して生まれないからである。経済人仮説では、人間を極端に経済動機だけで動くかのような単純化が見られたし、情緒人仮説では感情や仲間との調和が重視されていた。これらはそれぞれ、人間行動の重要な一面を説明してくれるが、今回はC. I. バーナードが提唱した「全人仮説」を紹介しよう。

 現代は組織の時代であると言われるが、バーナードはこの組織に注目する。彼自身の社長としての経験と万巻の著書による探求を経て、彼は公式組織を「二人以上の人々の意識的に調整された活動または諸力の体系」と定義し、公式組織の三要素として、共通目的・伝達・協働意欲を挙げている。企業は勿論、病院も学校も、スポーツチームも、あるいは町内会や様々なクラブも、家庭も、複数の人々がなんらかの明確な共通の目的を意識して集れば、そこには公式組織が存在している。この場面では、その公式組織がどんなものであろうとも、同様な論理が働いており、それこそが公式組織の三要素に他ならない。

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