天皇御製に学ぶ 四宮正貴
第一回 明治天皇御製とやまと歌の本質
明治天皇は、『歌』と題されて、
「まごころをうたひあげたる言の葉はひとたびきけばわすれざりけり」
「世の中のことあるときはみな人もまことの歌をよみいでにけり」
「天地をうごかすばかり言の葉のまことの道をきはめてしがな」
と詠ませられてゐる。
これらの御製は、「やまと歌」の本質について歌はれてゐる。和歌は決して遊びごとでもないし単なる美辞麗句を連ねたものでもない。まさに「まごころをうたひあげたる言の葉」なのであり、「世の中のことあるときによみいでる」ものなのであり、「天地をうごかす」力を持つものである。神代の昔に発生し日本の道統を継承する最高の文藝が和歌である。
『古今和歌集・仮名序』(紀貫之)に「力も入れずして天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神(おにがみ)をもあはれと思はせ、男女(をとこをんな)の中をも和(やは)らげ、猛(たけ)き武士(もののふ)の心をも慰むるは歌なり」(力を入れないで天地を動かし、目に見えない鬼神をも感動させ、男女の間をも和ませ、猛々しい武士の心をも慰めるのが歌である)とある。
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