2018年11月17日(土曜日)
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【論説】政策第一を掲げる立憲民主党のうさん臭さ

※イメージ画像

 
来夏参院選の比例代表で旧民進党系の候補名簿一本化を目指す国民民主党や衆院会派「無所属の会」の構想が、暗礁に乗り上げている。「揺るぎない野党第一党」の立場を確立したい立憲民主党が協議に応じないためだ。
 
立憲民主党と言えば2017年10月、小池旋風の真っ只中で新党構想から“排除”された民進党所属議員によって結成された政党である。小池百合子・東京都知事の支持率急落によって、希望の党に対する直前の期待は枝野幸男代表が急ごしらえで作った立憲民主党に移り、衆院選で野党第一党となる躍進を遂げた。
 
支持率は頭打ち傾向にあるものの、現在も5-10%の間で安定推移しており、0-1%しかない国民民主党に比べて存在感は抜群である。当然ながら、立憲民主党の公認候補になろうと鞍替えする野党議員は増え続けており、10月には参議院でも野党第一党になった。
 
しかし、上記の経緯を見ても分かるように、立憲民主党は政策の実行力で評価された政党ではない。排除された人々への同情と、「信念を曲げなかった」と勘違いされたことで、元民主党の悪いイメージが希望の党に滲み付き、立民は「失敗した民主党政権の残党」ではなく、反体制の旗手のように誤解される華麗なるイメチェンに成功してしまった。
 
当然ながら、棚ぼたで転がってきた支持率の分け前を、希望の党から分派した国民民主党などにお裾分けなどする意思はない。元は同じ釜の飯を食っていた国民民主党とは近親憎悪、同属嫌悪ともいえる。そうやって党内対立を繰り返して、政権は崩壊し、野党第一党の地位も失ったのが旧民主党である。
 
このまま、野党が分裂した状態で参院選を迎えれば、与党にとってはありがたい。だが、日本の将来について政策論議をぶつけ合うのではなく、人気不人気や好き嫌いで離合集散する政治の在り方は必然的に国民を不幸にする政治の劣化を招く。
 
枝野氏は11月2日の講演で、「原発政策が異なる国民民主党とは180度違う」とし、同じ名簿に載せたら有権者は投票しないと断じた。わずか1年前、小池氏に門前払いされる前にも同じことが言えたのだろうか。
 
存在の耐えられない軽さ。そんな小説のタイトルを思い出してしまう。この国の政治家の言葉は、あまりにもご都合主義的で、リンカーンやケネディが遺したような言葉の普遍性が微塵も感じられない。