2018年08月16日(木曜日)
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【論説】私怨に満ちた朝日と週ポスの記事

「朝日は最下位」と大見出しを打つ週刊ポストの表紙(週刊ポストのHP)

 
7月2日発売の週刊ポストが、有力紙信頼度ランキングで「朝日は最下位」という記事をトップニュースで報じている。オックスフォード大の研究所が毎年行っている国際メディア調査の最新版で、1位が日経、2位地方紙、3位読売、4位産経、5位毎日、6位朝日という結果になったという。
 
その原因として、「慰安婦報道や吉田調書問題など間違った報道を誤報と認めて謝るのが遅すぎるからだろう」と記している。ここまでは、特に違和感のない記事だが、そこから「朝日は安倍首相と麻生財務相により格好の標的にされた」という摩訶不思議な論調が展開される。財務省の文書改ざん問題で、朝日が指摘していたことが正しかったのに、2人の弁解によって“朝日の誤報”という印象操作が行われた、という指摘である。
 
見出しと記事の内容がまるでそぐわない。後者の主張がしたいのならば、別建ての記事にすべきなのに、見出しの内容が最初の数行で終わり、後は延々と政権批判の記事になっている。最終的には、朝日新聞が謀略の犠牲者になったという結びになっている。
 
むしろ、週刊ポストの書き方の方が印象操作そのものである。信頼度ランキングで朝日が最下位になったことを見出しに取るのであれば、その背景を深掘りするのが読み手との暗黙の了解のはずである。冒頭に原因を記しておいて、そのテーマはそこで終わり、全く異なることを語りだす。読者は読んでいる途中で、一体何が言いたい記事なのかと迷宮に迷い込んだ錯覚に陥ってしまう。
 
印象操作という点では、当事者の朝日新聞も負けていない。5月29日付の夕刊コラム「素粒子」で、「アベソウリハ コタエテイナイ」となる「あいうえお作文」を掲載。冒頭だけ紹介すると、
ア 新しい文書が出てるのに」
ベ べらべら同じ答弁を続け」
ソ 尊大な態度でヤジに応酬」
ウ 「うそ」の疑い強まった
リ 理屈をこねくり回しては
ハ はぐらかし、かわすだけ
(以下略)
 
といった具合である。同19日付の同コラムでは「アソウタロウ ザイムダイジン」の頭文字で同様の作文を掲載している。もはや便所の落書きレベルとも言える内容の紙面を有料で販売するプロ意識の欠如に唖然とする。日本もいつのまにかフェイクニュースが蔓延する国になってしまったようだ。