2018年08月16日(木曜日)
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【論説】名を取ったトランプ、実を取った金正恩

米朝首脳会談の写真(ホワイトハウスのツイッターより引用)

 
6月12日、シンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談は、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID, Complete Verifiable Irreversible Dismantlement/Denuclearization)が共同声明には盛り込まれず、非核化に向けた具体的な行動計画がないまま幕を閉じた。
 
トランプ大統領は米韓合同軍事演習も中止の意向を明らかにし、演習を「挑発的な戦争ゲーム」とさえ発言した。外交上の重要な切り札になり得るカードを捨て札にし、共同声明では北朝鮮に具体的な行動を強制しない終わる。当初は会談中止を発表しトランプ主導と期待された会談は北朝鮮の圧勝ともいえる結果となってしまった。
 
トランプ氏の行動原理は、常に自国の経済的利権と自己の権勢欲が最優先に据えられている。今回の場合、オバマ氏やクリントン氏ら歴代大統領が為し得なかった『史上初』の首脳会談を自分が行い、米国本土に届くICBM開発を止めることさえできれば、名誉を獲得できると読んだのだろう。非核化に向けた細かな取り決めには興味がないし理解もできない。平和に向けて歩み始めたのだから、米韓軍事演習は金銭的にも無駄遣いになるから止めればよい――。

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