2017年11月19日(日曜日)
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書評 国家の覚醒 西村眞悟著 展転社 三浦小太郎(評論家)

書評 国家の覚醒 西村眞悟著 展転社
三浦小太郎(評論家)

 423著者西村眞悟氏は周知のように、現職国会議員として唯一、尖閣列島に上陸している。また北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件を国会の予算委員会で最初に質問し、この日本人拉致問題を天下に知らしめた。現在に至るまで、一切の妥協なく、大東亜戦争敗戦後世界を覆った戦勝国による支配構造であるヤルタ・ポツダム体制からの脱却を唱えて、政治・言論活動を行ってきた。

 しかし、著者は単に憲法改正による自衛軍の確立と、拉致被害者と日本の領土奪還だけを唱えているわけではない。本書の副題「天壌無窮、君民一体の祖国日本」の復興こそが、日本国が古代から現在に至る歴史の連続性を回復する唯一の道であることを、著者は本書全体に渡って証明していく。

 まず、著者は仁徳天皇の、高台から民の暮らしぶりを眺められ、竈から煙が昇っていないことを認めると、数年にわたって税を免除した。そのために天皇の着物は破れ、お住まいは風が吹き込む廃屋と成り果てたが、民の竈から煙が昇ると「ああ我は豊かになった」「民が豊かならば私も豊かなのだ」と喜ばれたという逸話を引用し、この思想は、世界史上画期的なことであり、西欧近代が到達した国民本位の政治思想を遥か古代から先取りしていたのが日本国の皇室であることを明らかにする。

そして、東日本大震災時、天皇皇后両陛下が、被災者と労苦を共にするために、皇居のお住まいと暖房を切って過ごされたお姿に、この思想と歴史の連続性が示されていることを明らかにするのだ。

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