2017年07月26日(水曜日)
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なるほど納得政経塾 第七回 「自由主義経済の合理性」 神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

なるほど納得政経塾⑦

「自由主義経済の合理性」

  自由主義経済、つまり自由な競争が展開される市場の方が、中央政府によって統制された経済社会よりも、むしろ合理的な資源配分を実現できる可能性が高いことを前回説明した。その合理性実現の秘訣は価格にある。この価格による需要と供給の調整機能については、すでに18世紀後半にアダム・スミスによって論及されており、価格の自動調節機能としてつとに有名である。

これは古典派経済学を形成し、さらに19世紀以降のマーシャルやワルラスを中心とした新古典派経済学に引き継がれてゆく。本稿では、この学説についてその特徴的な競争に基づく価格均衡モデルについて、まず説明することにしよう。

 価格均衡モデルという経済原論の基礎理論では、消費者や生産者に完全な合理性があるという、非現実的な前提がおかれている。この前提自体に大きな問題があるが、ひとまず価格均衡論の論理プロセスを検討してみることにしよう。

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