2017年10月19日(木曜日)
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憂国の風「学徒出陣73周年を考える 」三島由紀夫研究会代表幹事 玉川博己

 今年は戦後71年の年であり、また昭和18年の学徒出陣から73年目に当る。日本人にとってもはや戦争ははるか彼方の遠い昔の出来事となっている。私は都内大学OB有志たちと、学徒出陣70年に当る平成25年から神宮外苑の国立競技場にある「出陣学徒壮行の地」記念碑前での戦没学徒追悼会を毎年10月21日に主催している。(尚この記念碑は2020年東京オリンピック開催決定に伴い、国立競技場が建替えられることになった関係で、平成26年から秩父宮ラグビー場構内に仮移転されている。)

 米国では昭和16年12月の日米開戦とともに全米の大学でROTC(予備将校訓練制度)の大量募集、大量動員が始まったという。だから翌年8月の米軍によるガダルカナル反攻の頃には既に学生出身の戦闘機パイロットや小隊長クラスの指揮官が戦場に登場している。日本の学徒出陣は更に翌昭和18年末だから、米国は日本より、学生の戦争動員において、2年も先んじていたことになる。

 しかし日本においては、大学、高等学校、専門学校に在籍している学生には徴兵猶予の特典が与えられていた。昭和16年12月に大東亜戦争が始まっても、これは変わらずであった。当局が本格的な学生の軍隊への動員を決意したのは、戦局の苛烈の度が増してきた昭和18年夏頃といわれる。そして昭和18年10月1日、政府は在学徴集延期臨時特例を公布した。これは、理工系と教員養成系を除く文科系の高等教育諸学校の在学生の徴兵延期措置を撤廃するものであった。これがいわゆる学徒出陣である。そして徴兵検査の後陸軍は昭和18年12月1日に入営、海軍は同12月10日の入団となった。

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