contribution寄稿・コラム

今さら聞けない皇室の基礎知識:第二回「敬語と敬称」 村田春樹

敬称の廃止
前号では皇室報道の敬語と敬称について語らせていただいた。

朝日新聞は敬語は全く使わず、かろうじて敬称を渋々使っている。ところがその敬称も着々と廃止してきているのである。

明治二十二年制定の皇室典範はもとより、昭和二十二年改訂の現行典範にも、第二十三条に「天皇皇后皇太后及び太皇太后の敬称は陛下とする。2前項の皇族以外の皇族の敬称は殿下とする。」と明記してある。戦後も長く皇太子殿下とお呼びし、美智子妃殿下と報道していたのである。(次号で述べるがこれも実に失礼な呼び方である。)朝日新聞の縮刷版をめくると昭和六十四年一月七日までは皇太子殿下美智子妃殿下と書いてある。翌月二十四日の大喪の礼を報ずる紙面を見ると、天皇陛下以外の皇族の敬称をすべて「さま」にしてしまっている。平成の御代になったとたんに、待ってましたとばかり、皇后皇太后の敬称である陛下を廃し、すべての皇族の殿下という敬称も廃したのである。勿論宮内庁も政府もいまだにちゃんと陛下殿下の敬称を使っている。マスコミが、朝日を先頭に勝手に廃したのである。殿下という敬称は我が国から消え去った。来日した英国の女王配偶者エジンバラ公フィリップ殿下には殿下の敬称を使っているのに。

ご夫妻?

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