2020年02月28日(金曜日)
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【憂国の風】 三島由紀夫と天皇論(その1) 玉川 博己(三島由紀夫研究会代表幹事)

三島由紀夫の天皇論

 三島由紀夫の国体論、言い換えると天皇論に関する主要な著作は『英霊の聲』、
『文化防衛論』その他晩年に「論争ジャ-ナル」や「日本及び日本人」などの雑誌に
発表した諸論文がある。三島由紀夫の天皇論の要点をまとめると以下の通りであろ
う。

1.    文化概念としての天皇、すなわち天皇は日本の歴史的連続性、民族的同一
性、文化的全体性を象徴する存在である。また日本においては天皇のみが革命原理た
りうる。すなわち大化の改新から明治維新まで、また挫折したとはいえ昭和維新も天
皇を革命の原理として実行された。

2.    国防の根幹としての天皇、すなわち日本を守るということは天皇と天皇に象
徴される日本の文化を守ることである。従って天皇は自衛隊に対する軍旗の授与など
名誉を与える栄誉大権を回復しなければならない。三島由紀夫にとって天皇と国防は
同義でもあったといえる。

3.    戦後の象徴天皇制は見直されなければならない。天皇の「人間宣言」の否
定。すなわち『英霊の聲』における二・二六事件を鎮圧し、大東亜戦争で特攻隊の犠
牲が出たにもかかわらず戦後「人間宣言」を発した昭和天皇への批判。青年将校や特
攻隊員の声を借りての天皇に対する怨嗟ともいうべき「などてすめろぎは人となりた
まひし」の痛烈な言葉。

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