2019年12月12日(木曜日)
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【マリの喫茶室】(40) バリアフリーの街 首里城

(1)首里城火災

 首里城が炎上し焼失した。

首里城は琉球王国の宮殿、沖縄の宝である。沖縄県民の皆さんはシンボルを失い、そのショックの大きさは計り知れない。

私は、沖縄県民ではないが、最近、毎年のように沖縄に行き、2年に一度は首里城に行っていたので、今回の消失は悲しい、本当に残念でならない。

それにしても、今は小さな福祉施設でもスプリンクラー設置が義務付けなのに、なぜ歴史的建造物である首里城にスプリンクラーが設置されていなかったのだろう。もしスプリンクラーが設置されていれば、これほど大規模な火災にはならなかっただろうにと悔やまれる。

(2)首里城のバリアフリー

首里城は那覇から車で30分、那覇港を見下ろす丘陵地にある琉球王家の居城である。首里城内に入ると、沖縄が独立国であったこと、中国の影響を色濃く受けていたことが分かる。

首里城は、世界遺産に登録された歴史的建造物(戦後再建)である。

しかし、私は、歴史的価値だけでなく、歴史的価値を損なわずに完全バリアフリー化され、高齢者や障害者でも、首里城を見学できるように工夫されている点がすばらしかったと思う。

もともと沖縄は日本で初めて、「観光バリアフリー宣言」をした県である。したがって、バリアフリーは他県よりも進んでいる。東京より進んでいると思う。中でも、首里城は、歴史的建造物にもかかわらず、完璧なバリアフリーである。

首里城のバリアフリーの工夫は次のとおり。

  1.  まずHPである。HP上には、通常ルートとバリアフリールートの二つが表示されている。この姿勢がまず素晴らしい、バリアフリーはおまけではなく、二つのルートは並列なのである。しかも、見やすいバリアフリーマップが事前に入手できるので、下見も不要で、安心していくことができる。
  2.  現地でも、バリアフリールートが大きく表示されているので、迷わずに進むことができる。
  3.  首里城は丘陵地、しかも歴史的建造物なので、城の内部は段差だらけである。そこを一つ一つ丁寧に、小さな段差はスロープ、階段は車いす用エレベーター、車いす用リフトと、あらゆる箇所で段差が解消されている。もちろん車いす用トイレも数か所あるし、土産物店まで、車いす専用エレベーターが整備されていた。

ちなみにお土産店は広くて品数が多い。那覇空港からも近いので、私は、いつも、沖縄旅行の最終日に首里城に行き、土産を買いこんでいた。(お薦めはやはり定番「ちんすこう」)

これだけ大規模な建物で、駐車場から、チケット売り場、城内部、土産物店に至るまで、完全バリアフリー化された歴史的建造物は、私は他で見たことがない

それが焼失してしまった。

もう見れないと思うと実に寂しい。首里城再建募金は、既に4億円近く集まったという。首里城は沖縄県民だけでなく日本中、いや世界中から愛されていたのだ。1日も早い再建を望む。

 

(沖縄の守り神 シーサー)