2019年11月12日(火曜日)
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【セキュリティこそ我が原点!】27 「覚醒剤中毒者は徴兵経験者」(後編) 栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)

警察署の事情聴取を受けてから数週間裁判所からの呼び出しがかかった。

 

前日に検察庁に行き担当検事さんとの打ち合わせも終わり準備万端で裁判に望んだ。

 

証言台に立つ。

数ヶ月振りに捕まえた被告人と顔を合わせた。

久しぶりに会った彼はシャブが体から抜けた事もあるのだろう、こざっぱりした感じで全くイメージが違う人物に見えた。

 

裁判官が私に問う「この男性に間違いないですか?」

私は、被告人の顔をもう一度確認してから「はい!間違いないです。」と答える。

 

それにしても、被告人と俺の立ち位置は近すぎて驚いた。

一発でも良いから俺を殴るつもりならば、殴れる位近い距離であった。

 

検察官の発言の後に、弁護士の質問の時間だ。

「貴方は見ただけで、被告人が、麻薬中毒とわかるんですか?」とイラつく質問をして来た。

「貴方は、実際麻薬中毒者を捕まえた事が、ありますか?私は経験値が違います。わかったから捕まえたんです!」と断言した。

声が大きかったみたいで、ドラマの法廷シーンの「静粛に!」と裁判官から言われて注意を受ける。

 

結局、被告人は前科がある上に不法滞在+覚醒剤使用と言う事で懲役刑になった。

 

裁判が終わり担当の弁護士さんと話した。

「さすが、ガーディアンエンジェルスさんですね。私より現場をわかっていますね。」と褒められたのは複雑な気持ちになった。

それはさておき、被告人は出所後祖国に帰りキチンと社会復帰をして欲しいと願う。

現実は厳しく又再犯を重ねてしまう可能性の方が高いと思うが。

 

私の個人的な見解であるが、覚醒剤に手を出してしまう人はかなりの数にのぼる。

遊びで、一、二度手を出して一切やめてしまった人もいたが、そんな人は珍しくほとんどの者がジャンキーの道にまっしぐらだ。

 

明るく元気な女性が、悪い男に引っかかり、覚醒剤の味を覚えさせられ、ボロボロにされてしまった実例を見て来た。

思い出すと、何とも言えない寂寥感が押し寄せてくる。

 

使用者を罰するのも大切だが、販売する連中を徹底的に厳しく罰しない限り不幸はなくならない。

犯罪者に対し徹頭徹尾厳しい国づくりをして頂きたいものである。

 

 

日曜日の新宿西口の風景 歌舞伎町と違い静かな場所だが、昔はロータリー付近にシンナーの売人が沢山いたのも事実だ。