2019年11月22日(金曜日)
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【セキュリティこそ我が原点!】25 「覚醒剤中毒者は徴兵経験者」(前編) 栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)

前回は、テイクダウンでの犯罪者取り押さえについて書いたが、たまには、テイクダウンしない場合もある。

 

歌舞伎町の某店舗のセキュリティ時代の話だ。

不夜城と呼ばれる歌舞伎町はやはり日本一の繁華街である事に異論を唱える人はいないであろう。

あのエリアに無数の店がひしめき合い裏で潰し合いなどが日常的に行われているエキサイティングな街だ。

 

当然、暴力団にとっても魅力的な場所である。

私がセキュリティで入っていた店舗は、二階にあったのだが、他の店舗は違う組が仕切っていて、ビル全体は、それとは違う組と言う摩訶不思議な状態であった。

 

歌舞伎町は怖い街と言うイメージがあるが、それは滞在の時間帯と場所による。

私は、仕事柄深夜に歌舞伎町を見てきたがやはり怖い街だと実感した。

長い時間外にいればいるほど暴力的な街と言う事がわかる。

深夜の仕事は肉体だけでなく、精神をも蝕んで行くのを実感し始めて、深夜のセキュリティ稼業に段々と嫌悪感を抱き始めた時期であった。

 

私が、店外に出た時に入れ違いに店に男が入って行った。

私は、瞬間様子見で、店内に戻った。

どうやら、お目当ての店と間違えた様で店員がその旨を伝えていた。

問題無しと店を出て外部階段から下に降りようとした時に、その男の片手に不自然なものが見えた。

次の瞬間、男の近くにいた他の店員が「栗林さん!あの人注射ぽいの持ってますよね。」と私を呼んだ。

その男に声をかけようと近寄ったのだが、ギリギリでエレベーターの扉が閉まってしまった。

反射的に外部階段から駆け下りて、路上に降りた私は私は「すいません!」と声をかけた。

すると、私に振り向きざまにそっと片手に持っていた物を手放し、足でそれを蹴った。

私は、それを見逃さなかった。

 

 

久しぶりに訪れた巣鴨

新格闘術 黒崎道場が入っていたビル前にて。

結局、セキュリティ感覚を磨くには、体験が全てなのかと自問自答する今日この頃である。