2019年07月23日(火曜日)
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【「タジカラオの独り言〜天岩戸を開くまで〜」】 ―我が内なるアメリカー 野伏翔

6月上旬の一週間東京六本木の俳優座劇場に於いて、拙作演出による演劇「祖国への挽歌」の公演を打った。この作品は実在した日系二世のマフィアのボス、モンタナジョーの生涯をフィクションを交えて創作したものだが、幸いなことに連日満員札止め状態で幕を閉じることができた。大入りの原因には企画の娯楽性や、松村雄基、原田大二郎たち俳優の好演もあるが、それ以上にこの作品の持つテーマである「アメリカと日本人の関係」というものに関心を寄せる観客が多かったせいではないかと思う。
 
主人公のジョーは日系移民排斥の最も激しい時代にカリフォルニアで生まれた。16歳の時、宣教師で非暴力主義の父親に反発して家出。ブランケットボーイ時代に博打の腕を上げたが、1941年の日本軍真珠湾攻撃の直後、日系人強制収容所に監禁される。その後日系人のみの軍隊442連隊を志願し、ヨーロッパ戦線を転戦し凱旋する。しかし戦後ますます酷くなった日系人差別に反発し、アメリカ初の日系マフィア組織「モンタナファミリー」をシカゴで結成する。モンタナファミリーは破竹の勢いで勢力を広げ遂にはロスからハワイにまで事業を拡げたが、やがてFBIに目を付けられるようになる。ジョーがFBIに逮捕され組織の秘密をばらされることを案じた、上部団体のニューヨークマフィアのドン、カルロ・ガンビーノの配下に拳銃で後頭部を二発狙撃されるが、正に奇跡的に助かる。だが彼は自分を裏切ったイタリアンマフィアを許すことはできず、FBIの公聴会でマフィア世界の全てをぶちまけた。構成員のフルネームから住所は勿論、組織にまつわる秘密の全てを。・・・・・・その後足を洗ったジョーはFBIの保護下身を隠し、数年前静かにその生涯を閉じた。

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