2019年11月20日(水曜日)
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【とおる雑言】 ―体制の危機こそ心配を― 寺井 融(アジア母子福祉協会監事)

春の選抜高校野球の試合中、スパイ行為が行われていたかどうかで問題となった。
 
高校野球は「清く、正しく、美しく」がモットーかもしれない。けれども、勝負にこだわった駆け引が、もっとあってもよいと考えている。
 
もちろん、外野スタンドから、大型望遠鏡を使って捕手のサイン盗みをやるといったことは、決して許されるべきではない。
 
しかし、累上のランナーやコーチボックスのコーチが、相手チームのサインを解読し、自軍やバッターに伝えるのを責める気にはなれない。それは一種の野球技術である。解明されていると思ったなら、サインを変更するなどして対策を立て、防げばよいのである。目くじらを立てる話ではない。
 
だいたい高校野球だけに清廉潔白を求めるのは、現実離れしている。
 
他府県から優秀な球児を多数集め、人工的に強豪校を作り上げ、志願者を集めまくっているのは、いわゆる野球校のほうではなかったか。それに便乗し、ひたすら部数拡大に役に立てようとするのは新聞社である。それらの状況を知った上で、きれいごとだけ言っている高野連は、究極のカマトトと言えよう。
 
野球のスパイ行為は見逃すとして、絶対に防がなければならないのは、他国の諜報機関員によるスパイ行為である。ただ、機密を盗むだけではなく、彼らはサイバー攻撃も仕掛けてくる危険がある。備えを怠っていてはなるまい。予算も要員も増やす必要がある。〝
 
日本は〝スパイ天国〟と言われている。高校野球より体制の危機に心を配るべきなのだ