2018年10月19日(金曜日)
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【マリの喫茶室(24)】 ―目黒の児童虐待死に思うこと―

 目黒区で、5歳の子どもが親からの虐待で殺されるという痛ましい事件が起きた。亡くなる前に、女の子は、食事も与えられず、歩くこともできなくなり、暖房もない部屋で、「お願い許して」とノートに書いたのが最後の言葉、なんてあまりにも可哀そうで、胸がつまる。
 
シロクマの雄
 
(ちびクマ)でもさ、ある意味、典型的な事件だよ。
(マリウサギ)典型的と言うと?
(ちびクマ)義理の父親が妻の連れ子を虐待し、母親は男に嫌われたくなくて見て見ぬふりをするっていうのがね。
(マリウサギ)そう言われてみればそうね。
(ちびクマ)動物の世界も結構そういうことがある。
(マリウサギ)そうなんだ。
(ちびクマ)シロクマなんて、子熊の生存率は50%なんだよ。どうしてか知ってる?
(マリウサギ)え?そうなの。寒くて餌がないから?
(ちびクマ)もちろんそれもあるけど、メスを獲得するために、オスが、自分の子ではない子熊を殺すことがよくあるからなんだ。
オスは自分の子孫を残そうとする、だから自分の血をひかない子どもは邪魔な存在なんだ。シロクマの子どもの生存率が低いのは、過酷な自然環境だけではないんだよ。こういうことは残酷だけど、他の肉食動物にもあることだよ。
(マリウサギ)自分の子孫を残すため、他の雄の子どもを殺すなんて、草食動物には考えられないことよ。
(ちびクマ)でも本能だから仕方がない。
(マリウサギ)じゃ、人間の雄も同じってことね。
(ちびクマ)人間は本能を理性でカバーするから、虐待死させる残酷な奴はまれだけど、ある意味本能に基づく行動だから、絶対になくならないよね。
 
発想の転換
 
(マリウサギ)じゃ、どうしたらこうした痛ましい事件を防げるの?
(ちびクマ)小池知事や東京都が言っている、警察との連携強化とか、児童相談所の人員増みたいな、これまでの延長線上の対応じゃ防げないんじゃないかな。
東京都は、都内で児童相談所で人員を19人増やしましたって、胸を張って言っていたけれど、それで虐待死が根絶するとはまさか思ってないでしょう。
これでもし対策が終わりだったら、小池知事の本気度を疑うよ。
(マリウサギ)もっと抜本的な改革?
(ちびクマ)そうだね。子供は親元が一番、という発想をまず180度転換する必要がある。
(マリウサギ)親から引き離した方がいい場合もあるということよね。
(ちびクマ)そう、子どもは親元が一番なんて幻想だよ。だから児童相談所が、親の支援と子どもの保護の両方やろうとするから、スタンスが決まらず、対応が曖昧になり、職員も強硬手段には腰がひけてしまう。
(マリウサギ)親不適格のサインってあるのかな。
(ちびクマ)色々あるよ。児相の職員に子どもを合わせない、なんて典型的。
今回もそう。子どもを合わせない時点でレッドカードだと思う。
(マリウサギ)子どもに会わせると、傷とか栄養失調とかまずいことがばれてしまうものね。
(ちびクマ)そういうこと。
(マリウサギ)じゃ、そういう虐待のサインを見つけたらどうしたらいい?
 
児相は子どもをただちに保護せよ
 
(ちびクマ)すぐに親からひき放して保護すること。近所からの虐待通報、子どもに会わせない親、継父のいる家庭環境、これだけそろっていたら、すぐに保護すべきだね。
(マリウサギ)でも親が抵抗しそう。
(ちびクマ)そこで、警察との連携が生きてくる。
虐待の疑いがあれば、警察官とともに現場に行き、子どもをすぐに保護するのが原則っていうルールにしないと。
保護が例外的、最終手段だったら、現場はいつまでたっても及び腰になる。
(マリウサギ)日本は親権が強いからね。でも、子どもの権利をもっと優先してほしい。ウサギの権利も・・ウサギ食べるな―。
(ちびクマ)そうそう、アメリカなんて子どもを一人でホテルの部屋に残しても虐待と言われるんだよ。日本なんて子どもを車に置いてパチンコにいっても罪に問われない。
(マリウサギ)虐待する親は同じ方法で殺してほしい。恐怖と絶望を味わいながら。
(ちびクマ)だね。
(マリウサギ)親を厳罰にすべきだけど。
それはそれとして、小さなかけがいのない命が、行政が会議をしている間に失われてしまう。
(ちびクマ)虐待する親は鬼畜だが、残念ながらなくならない。だからこそ、社会が子どもを守っていかないとね。小池知事には今こそ政治判断をしてほしいと思う。ドラスチックな改革は政治家にしかできないから。
 

キャベツを食べるマリウサギ