2018年08月18日(土曜日)
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書評『正定事件』の検証 峯崎恭輔著 並木書房 三浦小太郎(評論家)

書評『正定事件』の検証 峯崎恭輔著 並木書房
三浦小太郎(評論家)

 
 「正定事件」と言われても、何なのかわからない方がほとんどだろう。かく言う私も、この事件については、二年前に藤岡信勝氏にご教授いただくまで、正直名前すら知らなかった。しかし、この事件は日本国民のほとんどが知らないところで、日本軍が中国において修道院を占拠した際、200人の慰安婦を連れ去ろうとして、それに抵抗したカトリックの修道士たちを殺害した」事件として、再び日本に歴史的な「冤罪」を課する慰安婦問題として持ち出されようとしている。本書は、この事件の真実を、当時の直接資料や伝聞情報に至るまで、ほぼすべてを網羅して描き出した労作である。
 
 そもそも正定事件とは、1937年、中国河北省の正定城市を日本軍が占領した際、同地のカトリック教会の修道士8人を含む9人が拉致、殺害された事件である。峯埼氏は本書第一章「よみがえる正定事件」にて、伝聞や噂話などを廃し、直接現場を見たものの証言だけを精査し、事件の輪郭を再現している。峯埼氏の文章に沿って、簡単に事件を紹介する。

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