2018年08月16日(木曜日)
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特別寄稿 西村眞悟

特別寄稿 西村眞悟
 

 産経新聞の報道(1月23日朝刊・大阪版)によると、海上自衛隊の潜水艦艦長で元海将の伊藤俊幸氏が、三重「正論」懇話会で自衛隊について次のように語ったという。
 
「北朝鮮や強引な海洋進出を続ける中国に対し、常に抑止力を働かせている」、
「日本の防衛は米国に守ってもらっているとよく言われるが、大きな間違いだ」。
 
なるほど、その通りだ、よくぞ明確に言ってくれたと感銘をうけつつ、元潜水艦艦長に、当たり前のことをここまで言わす国民意識のレベルに戦後の悲哀を感じた。
 
 何しろ、国民の中には、未だに「憲法九条」があるから我が国は平和だと思い込んでおる者がいるし、野党には、その国民を煽って自衛隊を危険視させ、自衛隊があるから戦争に巻き込まれると錯覚させることによって支持者を増やそうとする卑劣な利敵行為者と中国共産党の犬もいる。
 
 そして、やはり、為政者たる安倍内閣も臆病すぎる。これでは、「戦後体制からの脱却」を掲げながら、戦後体制の中に閉じ籠もっているのではないか。
第一に、中国が徐々にかつ刻々と我が国固有の領土である尖閣に軍事的圧力を強めてきているのに、何故、我が国政府は、それに対抗する軍事的圧力で対応しないのか。そもそも、我が国の固有の領土に何故日本国官憲が上陸しないのか。中国を刺激するからか。我が国の領土を奪いに来る強盗を、刺激せずしてどうして護れるのか。
東京や北京での会食中に何を言おうと、中国の習近平には日中友好も糞もないのだ。現場の尖閣にあるのは剥き出しの覇権主義である。
 
 この剥き出しの覇権主義中国に対して、常に抑止力を働かせているのが自衛隊だと伊藤元海将が言ったわけだ。一月十一日、宮古島そして尖閣周辺の接続海域を中国の潜水艦が潜航して通過したが、我が国の潜水艦もその周辺海域にいて抑止力を働かせていたはずだ。
 
 とはいえ、政治と軍事は、車の両輪であり、この両輪が機能してこそ国家の安泰が確保される。この観点から指摘すれば、自衛隊外のもう一輪が低調すぎる。
即ち、我が国の政治は、尖閣の戦略的重要性に鈍感で臆病すぎる。中国が尖閣奪えば、必ず即座にそこにミサイル基地と潜水艦基地を造る。そうなれば、台湾と沖縄本島は中国の掌中に入る。
それは即ち、中国が東アジアの全海洋の覇権を獲得することであり、我が国は中国に死命を制せられる。尖閣を守ることは日本と台湾を守ることである。
中国からすれば、尖閣を奪えば日本を隷属下に入れてアジアのほぼ全ての支配権を獲得できるのだ。尖閣とはこれほどの戦略的要衝で、東アジアの地殻変動を起こすポイントなのだ。我が国こそアジア安定のために、断固これを確保し続けねばならない。
 
 冷戦下の西ドイツで、ソビエトが中距離核弾頭ミサイルをNATOに向けて実戦配備したとき、「赤になるより死ぬ方がましか、死ぬより赤になる方がましか」、どちらを選ぶかが問われ、西ドイツ国民は、「赤になるより死ぬ方がましだ」と、ソビエトのSS20に対して、中距離核弾頭ミサイルパーシングⅡをソビエトに向けて実戦配備して対抗した。
 
 現在、尖閣で我々が突きつけられている事態も、かつてドイツが遭遇した事態と同じ。即ち、「支那の属国になるより死ぬ方がましか、死ぬより支那の属国になる方がましか」の選択である。断固として、尖閣を守る。あの習近平に支配されるなら、死ぬ方がましだ。
 
 私は、尖閣諸島の魚釣島に、既にヘリポートがあることを現認している。安倍内閣は、早急に、自衛隊に命令を発し、そのヘリポートを活用して人員と機材を島にあげ、山頂に灯台とレーダーを設置しミサイル基地を建設すべきである。