2017年12月17日(日曜日)
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これでは中国の代弁!台湾を中国領土と誤記する岩波『広辞苑』は訂正を   台湾研究フォーラム会長 永山英樹

これでは中国の代弁!

台湾を中国領土と誤記する岩波『広辞苑』は訂正を
 
台湾研究フォーラム会長 永山英樹

 
「台湾は中国領土の不可分の一部」とする中国の「一つの中国」の主張・宣伝はフィクションである。ところが日本では、政府が一九七二年の日中共同声明で、台湾に拠る中華民国政府ではなく中華人民共和国を「中国の唯一の合法政府」だと承認したため、「台湾を中国領土」と認めろとの中国の要求を政府が受け入れたとする誤解が拡大した。当時政府は「台湾を中国領土とは承認しなかった」と繰り返し説明したに関わらず、マスコミなどは中国に迎合することに熱中し、中国地図に台湾を含める等々、「一つの中国」との認識を広げてしまった。ただ幸いここ十数年来、「一つの台湾、一つの中国」との現状への国民の理解の深化や、それにともなうマスコミの台湾報道是正の要求運動の高まりもあり、その手の誤報は減少傾向にはある。しかしそれでも、いまだ「一つの中国」の考えに固執し続ける一つが、日本を代表する辞書として、社会に大きな影響力を持つ岩波書店の『広辞苑』だ。
 
たとえば最新の第六版(二〇〇八年一月第一刷発行)は、目下第八刷まで出ているが、それを開けば次の如き誤記があるのがわかる。
 
1、「明末清初、鄭成功がオランダ植民者を追い出して中国領となった」(【台湾】の項)
 
2、「日本の敗戦によって中国に復帰し、四九年国民党政権がここに移った」(【台湾】の項)
 
3、「台湾省」(【中華人民共和国】の項)
 
4、「台湾がこれに帰属することを実質的に認め」(【日中共同声明】の項)
 
そこでこれらの何が間違っているかを論じようと思うが、まず先に強調したいのは、広辞苑』が、こうした虚構宣伝に基づく誤りを訂正しようとしないばかりか、むしろ逆に重ねるごとに、虚偽の記述を広げていることだ。
 
その辺りの状況も、以下の旧版と比較しながら明らかにしたい。
 
第一版(第十九刷)一九六六年三月発行
第二版(補訂版第二刷)一九七七年十月発行
第三版(第一刷)一九八三年六月発行
第四版(第四刷)一九九四年九月発行
第五版(第一刷)一九九八年十一月発行

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