2017年12月17日(日曜日)
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書評 永遠の維新者 葦津珍彦著 葦津事務所 三浦小太郎(評論家)

書評 永遠の維新者 葦津珍彦著 葦津事務所
三浦小太郎(評論家)
 

 来年の大河ドラマは西郷隆盛が主人公である。明治維新の立役者であり日本の英雄であることは今更言うまでもないが、西郷隆盛の思想を真正面から論じ、彼の本質に迫ったものは、私の知る限り、橋川文三、渡辺京二、そして葦津珍彦の著作であり、葦津の著書「永遠の維新者」を、今こそ読み返してほしい作品として今回は紹介するが、この西郷論で、もっともユニークなのは、西南の役における西郷の姿である。
西郷隆盛と、もっとも純粋な西郷精神の継承者たらんとした私学校が、いつか明治政府に対する最も巨大な反乱勢力となることは明らかなことだった。葦津はこの時の西郷の意志を以下のように推測している。
「西郷は帰郷して何を考えたか。憤懣はやるかたないけれども、かれには生涯をかけて戦ってきた『明治維新』そのものを否定する思想は、いささかもない。あくまでも政府当局が、維新の義戦を裏切ったもの」「維新の正当、本道を裏切った政府は、必ずや遠からずしてゆきづまり、破綻すると思った。」(同)

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