2017年09月20日(水曜日)
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最近の右翼・保守論について 玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)

最近の右翼・保守論について
玉川博己(三島由紀夫研究会代表幹事)
 

1.山崎行太郎氏の『ネット右翼亡国論』(春吉書房)を読んで
 
哲学者で評論家の山崎行太郎氏の最新著である。題名から現在の政治言論の一つの形態にまでなったいわゆるネット右翼、あるいは右翼民族排外主義派をまとめて批判する本かと思ったが、内容は全く異なる。副題に「桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点」とあるように、元来哲学者である筆者による真面目な現代思想論でもある。
 
同様の評論はすでに鈴木邦男氏が各方面で活発に展開しているが、鈴木邦男氏のスタンスが親左翼、憲法改正反対論にまで踏み込んで完全にバランスを失しているのに対して、山崎氏は現代思想論から文芸評論まで幅広い視点からの批評を行っている。むしろ本書はネット右翼論というよりも、ネット右翼に象徴される現在の日本の保守派論であるという方が正確かも知れない。

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