2017年06月23日(金曜日)
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空に夢を託した人間たち 佐波優子


空に夢を託した人間たち

 佐波優子

 

 人が上空を移動する。飛行技術が発達した現代ではそれは普通のことかもしれない。しかしたった百数十年前はそれは普通のことではなかった。今回は人が空を移動するために力を尽くした二人の人物を、世界史と日本の歴史から紹介したい。

 

空に夢を託した二宮忠八

 

 日本史から登場するのは、飛行機の開発を行った二宮忠八だ。二宮は1866年7月、今の愛媛県八幡浜市に生まれた。物理や化学に関心がある若者だったという。20歳になった二宮は香川県丸亀の陸軍に入営した。23歳の時野外演習で行軍していた二宮はカラスが空を飛ぶ姿を眺めた。カラスは翼をバサバサ羽ばたかせ続けることなく、一、二度羽ばたいただけで空を悠々と舞っている。二宮はこの原理を使って飛行機を作ろうと思い立ったのである。2年間の苦労を重ね、二宮は模型の飛行機を飛ばすことができた。10メートルの飛行に成功したのだ。1894年、日清戦争が始まると二宮も衛生兵として戦争に参加した。飛行機があれば人や物資運んだり偵察したり、戦局は有利に進むはず。そう考えた二宮は軍に「飛行器」の開発を求める上申書を提出するが、何度出しても却下されたのだった。

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