2017年12月15日(金曜日)
ようこそ、ゲストさん。有料記事を見るにはログインが必要です。
 
 
ログイン情報を記憶

システム復旧致しました。

台湾は日本の生命線「今や日本は世界最大の親台国家―次の課題は世界に向けた台湾支持表明」台湾研究フォーラム会長 永山英樹

(1)台湾を中国とする古いタイプの誤解

 先日、某紙に掲載された中国哲学の泰斗の書いたコラムを読んだが、それによると民進党の蓮舫代表が二重国籍問題で批判されても「平気の面構え」でいるのは「国家意識の欠如」のためで、「その態度に、実は中国人の生活感覚が表れている」とのこと。「歴史的に、伝統的に、中国人は家族主義であり、今もその基本は変わっていない」「中国人には国家を重んじるナショナリズムなどこれまでなかったし、これからもないであろう」などと蘊蓄の深さを見せるのだが、ここで気になったのは台湾人の血統である蓮舫氏を中国人と断じていること。

 たしかに台湾社会は伝統的に漢文化が濃厚で、「家族主義」が定着している。しかし日本統治時代以来、愛国教育が盛んに施されて来たため、「国家意識」は戦後の日本などよりもしっかりと持たれている。もし蓮舫氏に「国家意識」が欠如しているというなら、それは家族主義のためというより、戦後日本で受けた左翼教育の影響かなにかではないのか。

 漢文化崇拝の心理から、台湾人と中国人との文化的な異なりを直視したくないのだろうか。国民党や中共による「台湾は中国の一部」との宣伝の影響で、台湾人と中国人とを同一視する古いタイプの誤解からもたらされた勘違いと言えよう。

 もっとも近年は、中国人は反日だが台湾人は親日だなどと、両国の違いがはっきりと認識されるようにはなっているようだ。

(2)親台感情がもたらす過度の台湾美化

 ところがそうした認識にため、今度はまた別の思い込みが見られるようだ。

 蓮舫には反日主義者で怒りっぽいといった印象が強いため、ネット上では蓮舫氏が「台湾人ではなく中国人」「本省人ではなく外省人」などとする決め付けの言論が横行したのがそれである。「台湾人は親日で優しい。彼女は違う」といった思い込みなのだろう。

実際に台湾人は、一般的に日本に対して親しみの感情を持ち、熱烈な親日家も大勢いる。しかしその「台湾人」の中には、所謂「外省人」も大勢含まれているはずである。

また逆に、台湾や日本の反日報道の影響もあり、蓮舫レベルの反日言論なら、あの国でも普通に聞かれそうだ。

それから、台湾人の女性も一般的に情に深いが、しかしその一方で国会では、蓮舫氏以上に激しい怒りを露わにする女性議員などいくらでもいる。

そのように考えると、今日の日本では台湾人は過度に美化されているのかもしれない。

(3)日本人は台湾人を見下して来たか

※記事の続きは有料会員制サービスとなります。

会員の方でコンテンツが表示されない場合は会費のお支払いが完了していないか、有効期限をご確認ください。