2018年08月19日(日曜日)
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マリの喫茶室(15) 長寿の秘訣

マリの喫茶室(15) 長寿の秘訣

 
ウサギのマリは、もう7歳半。立派なシニアウサギだ。ウサギの寿命は5、6年と言われている。12歳を超えるような長寿ウサギもいるが、マリも長寿の部類に入ってきた。
子どもの頃飼っていたウサギのマリット(丸まるしたラビットなのでマリットとつけた)は、田舎暮らしから都会の団地暮らしになった途端に死んでしまった。凍死という事故だったとはいえ、自由な田舎暮らしだったら元気に長生きしたのではないか、と今でも思う。
マリの長寿の秘訣は何だろうと考えてみた。
 
【好奇心の強いマリ】
先日、知人が来た時、いつのまにか、玄関にマリがお出迎えに来ていた。誰が来たのか興味があったのだろう。
知人が席につき、しばらくおしゃべりをしていると、いつの間にか、マリは静かにテーブルの下に潜り込み、知人のスリッパをクンクンした。まるで犬みたいに。
知人からは、
「人懐こいウサギですね。」
その後、マリは床に置いてあった知人のカバンをくんくんした。噛みはしないかとひやひやしたが、年とともに分別がついてきたのか、噛んではいけないものは噛まなくなってきた。
再び知人からは、
「好奇心の強いウサギですね。」
「近所のウサギは3年くらいで死んでしまったので、ウサギはすぐ死んでしまうかと思ったけど、マリちゃんは長生きなんですね」
と言われた。
そこで、マリって好奇心の強いウサギなのか、と気がついた。
 
そういえば、
宅配便が来ると、真っ先にマリが走って行って、箱をくんくんする。
新しい家具にも興味を持つ。
 
健康寿命を延ばすには、身体にいい食事や運動は欠かせないが、そのほかに「好奇心を持ち続けること」がいいのではないか。
 
好奇心は生きる意欲につながる。
 
【仏教のウサギの説話】
仏教に、ウサギが自ら餌として火に飛び込む説話がある。
 
ウサギとサルとキツネが仲良く暮らしていました。
ある時、三匹は、力尽きて倒れている年取った旅人に出会い、気の毒に思い、旅人を助けるため、食べ物を集めることにしました。
サルとキツネは食べ物を見つけましたが、ウサギだけはどうしても食べ物を取ってくることができませんでした。
そこで、なんとか旅人を助けたいと考えたウサギは、火を焚き、
「私を食べて下さい」
と言って、なんと自ら火に飛び込んで、わが身を捧げたというお話。
 
なんとも哀しいお話ではありませんか。
ウサギのようなピュアな生き物には、そんな哀しくも尊いエピソードが似合うのです。
 
そう思ってマリを見たが、マリにそんな尊い自己犠牲精神があるはずもない。
もし、マリだったら、旅人のために、せいぜい自分が食べる草を分けてあげるくらいではないか、と思った。(人間はお腹をこわすと思うが。)
 
命に執着しない淡々とした生き方に憧れを感じる。
自分もそうありたいと願う一方で、単調な毎日の中で、好奇心を失わないマリの生き方も立派だと思う。
 

(人参に興味を示すマリ)