2017年12月17日(日曜日)
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マリの喫茶室(12) キョンⅡ

マリの喫茶室(12) キョンⅡ

 
【キョン捕獲チーム】
今年(2017年)6月に小池都知事が、大島の「キョン捕獲チーム」を結成すると発表し、チーム名を公募したことは、このコーナーで紹介した。
 
キョンは、小型の鹿で外来種。大島では野生化し、1万5千頭も生息し、アシタバの食害などが問題になっている。
野生化し、増えすぎたキョンを捕獲することはやむを得ないとしても、人間の都合で動物の命を奪うのである。苦渋の選択であるべきだ。
にもかかわらず、「捕獲チーム名を募集します!」と記者会見で小池都知事がはしゃぐのを見て、大いに違和感を感じた。
 
おそらく多くの人がそう感じたのではないだろうか。
なんと当事者である大島町議会から、チーム名公募に異議が唱えられた。
この結果、「駆除に子どもを関わらせるのは教育上、好ましくない」という理由で、募集対象から小中学生を外すことになったのだ。
 
【キョンとるず】
そして10月6日、238件の応募の中から私立高校3年生の作品が選ばれ、捕獲チーム名は「キョンとるず」に決まった。
小池都知事は、「メンバーが一致団結して捕獲の取組が一層進むことを期待している」と言っている。
大島において、キョン捕獲チームの結成式典が晴れやかに開催された。
 
【八丈植物公園ではキョンはアイドル】
一方、同じ伊豆諸島の八丈島には、野生のキョンはいない。八丈植物公園にキョンがいるだけだが、植物公園のアイドルとして、島民や観光客に親しまれている。
 
八丈島のキョンは、大島のキョンを避妊手術をして連れてきているという。一代限りの生を全うし、1匹が死ぬとまた、大島から来る。
 
もともと、大島も植物園で飼育していたのだが、台風で動物園の柵が壊れて十数頭が逃げたのをきっかけに野生で繁殖したとみられている。
大島の轍を踏まないため、八丈島では繁殖しないように処置しているのだろう。
 
【排除の論理】
同じ伊豆諸島で、一方ではアイドル、一方では害獣として駆除される。結局数が増えれば害獣で、人間の都合で「排除」されてしまう。
え?「排除」、これって聞いたことあるような。
そうですね。小池都知事お得意の「排除の論理」でしたね。