araki「拉致問題の闇を切る」

【拉致の闇を切る】 誘導尋問?  荒木和博(特定失踪者調査会代表)

 石川正一郎・内閣参与はなぜ「誘導尋問」と言ったのでしょう。

 ことは8月2日の東京日本橋の高島屋百貨店。横田早紀江さんと有本明弘さんの対談のときの話です。司会の高世仁さんが横田早紀江さんに神戸出身の拉致被害者田中実さんと特定失踪者金田龍光さんのことについて振ったとき、後ろの方にいた石川正一郎・内閣官房参与が「誘導尋問すんじゃねえよ!」と声を上げたという話です。

 詳しいことは下につけた私から石川参与宛の公開質問状とそれに対する回答をご一読下さい。石川参与は平成26年(2014)から9年間、政府の拉致問題対策本部事務局長という要職にあり、元々はキャリアの警察官僚です。半年前に事務局長を辞したものの、内閣官房参与に任命されました。現在の福本 茂伸事務局長も同じ警察官僚の後輩に当たります。

 石川氏は事務局長時代私たちの側からはあまり動きが見えませんでした。事務局を取り仕切っていたのは財務省から出向したナンバー2の審議官でした。しかし報道からだけでも歴代総理の動静でたびたび面会していたことは分かりますから、重要な役割を担っていたことは間違いありません。若い時代に警察庁警備局警備企画課理事官という警備畑の最重要ポストにいた人で(後には警備企画課長も務める)、拉致問題についても警察が分かっていることは全部把握しているはずです。

 さて、「誘導尋問すんじゃねえよ!」ですが、公開質問状への回答をご覧いただければおわかりのように、そう言ったことについては事実上認めています。また、「ヤジを飛ばしたとの認識はありません」というのはつぶやいただけでヤジではないということでしょう。しかし周りの人には耳障りだったのですから要は大声でつぶやいてしまった?という事なんでしょうか。いずれにしてもそれが本心だったことは間違いありません。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら