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【論説・コラム】モノが価値を持たない時代

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長らく部屋に放置していたリビング用のローテーブルを処分するため地元の物々交換ができるコミュニティーサイトで0円での引き取り募集をかけたところ、数年前であればあっという間に大量の応募があったはずが、1件の連絡もない。

 

仕方なく、ニーズが高いであろう脚乗せ台のオットマンも付属にしてみたが、これまたスルーされてしまった。他の不用品も同時に出したところ、収納ケースやテレビ、ビデオデッキなどは辛うじて複数の応募があったが、やはり数年前の反応とは比べるべくもない。

 

この数年でサブスク経済が浸透し、百均も日々進化し、モノ余り時代はエスカレートしている。「タダなら何でも貰う」という時代は終わり、モノを持つリスクの方が注目されるようになってきた。

 

戦後の焼け野原をくぐり抜けた世代は少しずつ数が減り、我々ロスジェネ世代が50代前後となり、物心ついた頃から身近にモノが溢れ、モノへの執着あまりない世代が社会の中心になったということなのだろう。また、実用本やYouTube動画でも「3か月使わないモノはゴミです」などのプロパガンダが浸透したせいもあるのだろう。

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