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【論説・コラム】必ず訪れる台湾戦争に備えて

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領土問題は、ひとたび発生すれば円満に解決することはまずない。対立国の力関係が拮抗していれば戦争に発展し、偏っていれば強国側の強引な実力行使によって事態は一応の鎮静化に落ち着く。

 

そんな歴史上の教訓になぞらえて台湾問題を考えた場合、その解決に至るプロセスに、武力行使を回避する人類の歴史的事例は見つけることができない。

 

73年前の1950年。中国本土での国共内戦に敗れた国民党政府が台湾に逃げ込んだ。勝利した中国共産党は、勝利の美酒に酔う暇もなかった。朝鮮戦争で劣勢に立たされた北朝鮮を助けるべく人民解放軍が大挙して半島に向けられた。国内では、大躍進に続き文化大革命と、毛沢東を中心にした権力闘争で粛清と混乱に明け暮れた。

 

一方の台湾。日本がポツダム宣言を受諾した1945年8月以降に内戦を逃れた大陸からの移民が押し寄せた。戦後の70年余で原住民(先住民)との融合が進み、現在は人口2,500万人余の9割近くが原住台湾人のDNAを有するようになった。毛沢東時代の混乱を尻目に本土以上の発展を遂げ、民主主義陣営の砦としての地位を築いていった。

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