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【都営バスの粗暴で危険な運転の改善を求める訳】 〜東京オリンピック•パラリンピックで都営バスが担う責任〜  関根隆志(生活相談員)

私は、令和元年(2019年)10月に小池都知事宛に「都営バスの粗暴で危険な運転の改善に関する要望書」を提出しました。

本来は交通局の局長宛に提出するものでしょうが、以下2つの理由から都知事宛としました。

 

理由の一つは、仮に交通局だけに提出したならば、交通局内だけで処理されて終わりになる可能性が高いと考えたからです。これまでの交通局の対応と、役人の「事なかれ主義」「無責任」な体質を考えると、そう考えるのが自然です。

東京都の問題として認識していただきたい意図もあり、都知事からトップダウン方式で要望書が各部署に行き渡る必要性を感じました。

 

 

もう一つの理由が核心でした。

要望書を提出した翌年に東京オリンピック•パラリンピックを控えていました。感染拡大していなければ、オリンピック•パラリンピック期間中や前後は世界中から多くの観光客や選手団が東京に集まっていたはずです。その際、多くの方々が移動手段として都営バスを利用していたことでしょう。そこで危険な運転により怪我人を出してしまえば、特に障害者を負傷させたならば、主催者である東京都の責任問題となり兼ねません。下手をすると世界中から東京都のみならず日本に非難が集まっていた可能性も排除できません。

この点を危惧したため、小池都知事をはじめとして東京都が都営バスの問題解決を図っていただきたいと考えました。

 

更には、都庁内のオリンピック•パラリンピック準備室に伺い、担当者に直接「要望書」を手渡して都営バスの実態を説明してご協力を仰ぎ、担当者からご理解をいただきました。

 

私の願いは、都営バスが「安全•安心」な運転を徹底していただきたいだけです。

しかし、未だに着座確認を無視する乗務員もいます。今後も危険な運転があれば、交通局と営業所に改善を求めていく所存です。