kokutai「日本への回帰」「揺るぎなき国体」

【日本への回帰】 新嘗祭  荒岩宏奨(展転社代表取締役)

 昭和23年に施行された「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によると、11月23日は「勤労感謝の日」といふ祝日で、祝日の意味は「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」と記されてゐる。この祝日法はGHQ占領中に施行された法律であり、それ以前は新嘗祭といふ祭日であった。

 新嘗祭が法で定められてゐたことがわかる最古のものは、奈良時代の「養老律令」である。「養老律令」以前に「大宝律令」で定められてゐた可能性もあるが、大宝律令は断片的にしか発見されてをらず、全文が判明してゐない。

 養老律令の「神祇令」には「仲冬(なかのふゆ)条(中略)下卯(しものう)大嘗祭」とある。

 ここには「大嘗祭」とあるが、古代は「新嘗祭」と「大嘗祭」の区別をしてゐなかったやうである。それは『古事記』には「大嘗祭」と書かれてゐる箇所が、『日本書紀』では「新嘗祭」と記述されてゐる。このことから、かつては両者の区別をしてゐなかったといふことが推測されてゐる。なほ、その区別をしたのは、天武天皇以降といふのが有力な説だ。

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