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【なるほど納得政経塾】-74- 「プーチン政権瓦解の始まり」 小山和伸(神奈川大学経済学部教授 経済学博士)

権威受容説

 現代組織論の創始者C. バーナードは「権威受容説」を次のように説明する。権威は発令する側にあるのではなく、受令する側の受容の如何に懸かっている。そして、受令者の受容如何は、発令の合理性、さらに言えばその合理性如何に関する受令者の判断に懸かっている。この場合の命令は、組織内の公的な下令のようなものでも、何らかの要請でも、あるいは懇願でも同じ論理が働いている。

 例えば、お年寄りが暑い車内で、若い人に「すみませんが窓を開けてくださいませんか」と頼んだとしよう。車内は確かに蒸し暑いし、冷房もないとすれば、年寄りには電車の窓は重過ぎようし、秋の涼しい風を入れようと、若者は快諾する可能性が高い。この時、老人の権威は認められたことになる。しかし、雨の冷たい日和に同じ老人が同じ要請をしたら、誰も窓は開けないであろう。つまり、権威は発令者である人間に付帯するのではなく、先ず命令や要請の合理性に付帯する。そして、常に合理的な命令を発令するうちに、次第にその発令者に権威が付帯するようになる。

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