pet「マリの喫茶室」

マリの喫茶室(80)屋久島旅行記 

 屋久島に2泊3日で旅行してきた。屋久島は雨が多くて有名、しかも台風シーズンの9月だったので天気が心配ではあったが、奇跡的に全行程晴れ、という恵まれた旅でした。

 

(1)初日~カヤック

  羽田から鹿児島経由で屋久島へ。10時前には屋久島に到着。鹿児島から屋久島まで約40分のフライト。プロペラ機なのでこれもまた面白い。

 屋久島は亜熱帯の島と思いきや、山の上は2000メートル級の山である。冬は雪が積もるとのこと。高山植物から亜熱帯の植物まで垂直分布するという珍しい島である。

 洋上のアルプスと呼ばれている。

 初日は、カヤックを予約していたので、2時間程度、カヤックを楽しむ。安房川は、穏やかな川なので、カヤックは怖くなく、とてものんびりできた。うっそうと茂る森を左右に見ながら、鳥のさえずりや時にはサルの叫び声を聴く。

 屋久島は、サル2万、鹿2万、人2万と言われるくらい、サルと鹿が多い。動物に会えることも楽しみの一つだ。

 カヤックの後は、早めにホテルにチェックイン。露天風呂にたっぷり入ってリラックス。夕食はトビウオの姿唐揚げや、サツマイモ料理、黒豚料理に舌鼓。

 屋久島は、トビウオの水揚げ量が日本一、トビウオの唐揚げは初めて食べたが、臭みのない白身魚でとても美味である。

(2)2日目~縄文杉トレッキング

 この日は、屋久島旅行のハイライト、縄文杉トレッキングに向かう。朝4時にホテルに迎えがきて、車とバスを乗り継いで登山口へ。6時から歩き出し、10時間近いコースを行く。

 行程の半分は、トロッコ道である。屋久島の杉を伐採して運ぶためにできたトロッコ道である。トロッコになった気分で線路の間を歩いていく。傾斜もあまりないのでとても歩きやすい、木漏れ日の中、川のせせらぎや鳥の声、時にはサルの叫び声を聴きながらトコトコ歩く。途中野生の猿も見かけたが、残念ながら鹿に会うことはできなかった。

 トロッコ道が終わると、階段中心の登坂になる。「地獄の階段」と呼ばれる階段が途中にある。これはちょっときついが、雨さえ降らなければ大丈夫。

 屋久杉とは、樹齢1000年以上の杉のこと。1000年未満の杉は小杉というそうだ。大自然に包まれてもっとゆっくりしたかったのだが、我々の体力を危ぶんだガイドにせかされ、景色を楽しむようなゆとりのあるハイキングができなかったのがちょっと心残りだが、10時間22キロを歩ききったことで良しとしたい。

途中、ガイドに置いていかれた人たちがたむろしている場所もあったので、まあミッション・コンプリートで満足しようと思った。

 縄文杉ツアーから戻り、温泉と夕食の後は、屋久島の星空を見にいくことに。この日は新月だったので、月の光に遮られることなく、星を見ることができた。一応天の川も見えた。流れ星も見れたのでラッキーでした。

(3)3日目~滝めぐりドライブ

 縄文杉トレッキングのうっそうとした杉林とはうってかわり、亜熱帯の海岸ドライブで滝めぐりである。

雨が多い屋久島では滝はすごい勢いで迫力がある。海はコバルトブルーで美しい。太平洋と東シナ海の合流地点でもある。

 亜熱帯らいしい大きなシダ類、ハイビスカスの赤い花、うるさいくらい泣くセミ、亜熱帯の島は生命力で溢れている。原色の緑、空、海は力強い、日差しも強い。

 半日ドライブを楽しんだのち、空港へ。帰路につく。屋久島から鹿児島まで40分、鹿児島から羽田まで2時間半、あっという間の旅であった。

 しかし、もう一度行きたいな。屋久島で縄文杉に行くことを目標にささやかな努力をしてきた。3か月で3キロ体重を減らしたり、エレベーターやエスカレーターを使わないようにしていた、という程度であるが。

ミッション・コンプリートで、気が抜けてしまった。なんか屋久島ロスのこの頃なのである。

 

(縄文杉トレッキング~トロッコ道)