shohyo「書評」

書籍紹介 『中国が仕掛ける東アジア大戦争』 ペマ・ギャルポ著 ハート出版 三浦小太郎(評論家)ペマギャルポ本 

10月10日に発売予定の本書は、著者ペマ・ギャルポが過去の歴史資料を振り返りつつ、新たな時代の危機に立ち向かう指針を提起したものである。ウクライナ戦争を、滅ぼされた祖国チベットの運命と対比し、自国を守るためには、国家意志と国民の団結、そして政治家の正しい外交姿勢、さらには有権者の賢い選択のすべてが必要であるという指摘は、チベット人であるからこそ言える提言であろう。

そして本書は、凶弾倒れた安倍晋三元首相への悲しくも暖かく、何よりもその外交方針への的確な評価が示されている。安倍元首相がトランプ大統領とモディ首相を説得し、生み出したインド・太平洋構想を、今後の日本と世界が目指すべき外交政策の基本であること、そして、ウイグル、チベット、南モンゴルなど、中国が弾圧する各民族への暖かい視点を持った政治家であったことは、むしろ日本の論者がしばしば忘れがちな視点である。そして、現在の政治家がしばしば陥りがちな、敵を指定しそれを攻撃することで、自分支持を固めようとするポピュリズムと安倍元首相がむえんだったという指摘もなるほどと思わせる。

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