kokutai「日本への回帰」「揺るぎなき国体」

【日本への回帰】 日本人の労働観(2)  荒岩宏奨(展転社代表取締役)

 西洋の労働観

 

 ではまづ、西洋の労働観がどのやうな思想を根底にしてゐるかを探ってみたい。

 それは、『旧約聖書』の「創世記」に記されてゐる。アダムとイブがエデンの園から追放されて原罪を負ふといふ物語は誰もが一度は聞いたことがあるだらう。

 神ヱホバ(ヤハウェ)は土の塵で人形(ひとがた)を作り、それに命を吹き込みアダムと名づける。そして、アダムのあばら骨から女性をつくり、イブと名づける。ここに人間の男女が誕生した。

 この男女は、エデンの園で不自由なく、楽しく暮らしてゐた。ところが、イブは蛇にそそのかされて、神から食べてはいけないとされてゐた知恵の実を食べてしまった。そのためにアダムとイブはエデンの園から追放されてしまふことになる。

 このとき、ヱホバはアダムとイブに対して次のやうな罰を下した。

 

《地はお前のために呪はれる。悲しみの中で、お前はこれから生の糧を食ふであらう。(中略)額の汗とともに麺麭を食ふであらう。お前が二たびやつて来た土に戻るまで。さう、お前は土塊なのだから、土塊に還るのだ。》(「創世記」)

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