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【論説】独裁者が人生の終幕に考える道連れという強欲

※イメージ画像

 

人生がいつか終わることは、物心がつき始めた子どもだって理解している。

 

それでも、若い時分は流れる時間の多さに無限の人生を期待し、いくら逆算しても近づこうとしない人生の終幕は、他所事だと思っているところがある。

 

「まだまだ」だった人生の時間が、急に終幕へのカウントダウンが始まったように感じ始めるのは、20代に入ってからだ。もう少し詳細に検討すれば、高校野球で自分より若い選手が躍動しているのを見せつけられる18歳頃からかもしれない。

 

30代にもなると、「このままの感じで人生が終わっていくのかな」という限界値が見え、人生の終わり方も何となくイメージできてくる。40代は人生の転換点だ。今まで過去から現在、未来という時系列で考えていた人生の終わりを、終わりの観点から逆算して考えるようになる。そこには年金も計算に入れた生活費という生々しい側面もある。ファイナンシャルプランとは、正しく人生を逆算して長期の家計をたてる行為にほかならない。

 

記者はあと3週間程度で50歳になる。「人間五十年」と謳った敦盛の舞を好んだ織田信長よりも長生きをしている自分に驚きながら、人生のクライマックスは大方終わり、クロージングに入っている感覚がある。もちろん死ぬのは嫌だ。あと30年いや50年……できる限り健康長寿を維持して、場合によっては60代で起業したカーネルサンダースのように、新たなクライマックスを迎えるチャンスに備えたい。

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