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【論説】ジャーナリストと自称する元テレ朝の正しい肩書

※イメージ画像

 

テレビ朝日「報道ステーション」のアンカーも務めた同局元アナウンサー富川悠太氏(45)が3月末に退職し、自身の公式HPで「トヨタ自動車の所属ジャーナリストとして新たな一歩を踏み出しました」と報告した。

 

これに対し、元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏(75)がツイッターで、「アホじゃないか。『ジャーナリスト』でなく『広報マン』だろ」「日本のテレビ会社にいるとジャーナリズムと企業広報の区別もつかなくなるのだろう」と辛辣に批判した。

 

全く同感である。ロシア国内でプーチンの情報統制に乗って国民を騙し続けるニュース番組のプロデューサーと、身命を賭して生中継の番組に分け入り、「戦争反対」のプラカードを掲げたディレクターくらい、富川氏の立場と「ジャーナリスト」には決定的な違いがある。

 

猪瀬氏は1987年、西武グループと堤義明について記した『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞した、調査報道に軸足を持った作家でありジャーナリストである。1996年には『文芸春秋』で、特殊法人を巡る天下りや税金還流の実態を暴き、その後の行政改革、道路四公団民営化の原動力にもなった。

 

大学卒業後、出版社勤務を経てアルバイトをしながら執筆活動を続け、自力で道を拓き自身の取材活動によって社会を動かし、都知事にまで上り詰めた。都知事としては選挙資金を巡って誤解された側面もあり退陣に追い込まれたが、ジャーナリストとしての矜持は揺るがない。大企業に所属して高給を約束された「広報担当」と同類扱いされては堪らないだろう。

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