kiji記事

【論説】百年の孤独という気分

約1か月前、「沸点が異様に低い怒りオヤジの恐ろしさ」というタイトルで、30年来の友人から突然絶交されたと記した。

 

政治的見解の違いであり、反論した私に嫌気が差した相手の判断である。一緒にいて不快な相手であれば互いにメリットがないので、私も特に返事はせず、SNSに登録されている相手のサムネを淡々と抹消した。

 

コロナ禍で飲食する機会もほぼ全滅し、他の友人との連絡もほとんどしていない。SNSも年賀状もクロージングを進めているので、友人の数は目下激減中である。

 

かつて、思いがけず手に入った観戦チケットやコンサートチケットがあれば、友人や恋人どちらかの選択はできずとも、誰かしら付き合ってもらえる相手は見つかった。しかし最近、そのような機会があっても、暇な相手が見つからない。

 

いや、それぞれに予定があっての断りではある(ウソの言い訳で断られたかもしれないが)。気付けば自分も50歳に手が届く年齢。友人の多くが家族を持ち、貴重な休日は家族サービスという「業務」に勤しむ人ばかり。昔の独身仲間に割けるほど誰も暇ではない。

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